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5.源流の瀬音 心地よく

5.源流の瀬音 心地よく

早朝、つり橋を渡って黒部川本流(手前)の川原に降り立ち、出発する中高年登山者。右奧は薬師沢小屋

◆雲上の山岳地域は秋本番を迎えている。富山市大山地域の折立から黒部川源流域をたどった。◆

 黒部川本流に薬師沢が注ぎ込む。ここは、北アルプス・薬師沢出合(であい、一、九一二メートル)。イワナの魚影が濃く、清冽(せいれつ)な流れに圧倒される。大きな瀬音は、話し声をかき消すくらいだ。

 合流点を見下ろすつり橋のたもとに、薬師沢小屋がたたずむ。小屋番の高橋司さん(48)は「小屋勤務の当初は瀬音が雨音のように騒々しかったが、今では心地よく感じます」。

 午前六時半、二人の中高年登山者が小屋をたち、慎重な足取りでつり橋を渡った。川原に降り立ち、水を口に含むと深呼吸した。清流の恵みを実感しながら。

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