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7.始まりは か細い流れ

7.始まりは か細い流れ

白くガスが立ちこめる中、黒部川源流のそばを物資を担いで通る後藤さん。流れは細く、簡単にまたぐことができる

 北アルプスの雲上の十字路、岩苔乗越(いわごけのっこし、二、七二〇メートル)。水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、雲ノ平方面への登山道が交差している。

 黒部川の最初の流れは、岩苔乗越直下の南側十数メートルの地点にあった。軽くひとまたぎできる流れ。沢や支流を集めて富山湾の河口まで約八十六キロの距離を下る。

 白くガスが立ちこめる中、大きな荷を担いだ男性が登ってきた。三俣山荘のスタッフ、後藤鉄成さん(41)。系列の水晶小屋へ食料を運ぶ途中だという。「黒部川の始まりはか細い流れですが、登山者は感慨深げですよ」
(5〜7回、小池宏写真部長、2007年9月27日〜29日掲載)

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