ページ内を移動するリンクです。

本文ここから

8.雲わき上がる大雪渓

8.雲わき上がる大雪渓

剱沢雪渓からわき上がる白いガス。追われるように登山者が駆け上がる

◆剱沢から剱岳の裏側「裏剱」一帯は紅葉が真っ盛り。晩秋の人気エリアをたどった。◆

 剱岳(二、九九九メートル)の南に広がる剱沢雪渓。日本三大雪渓の一つに数えられる。晩秋は雪渓が最も小さくなる時期。それでも長さは二キロ以上に及び、クレバスやスノーブリッジが所々で口を開けている。

 「微妙なバランスでとどまっていますが、いつ崩れるか分かりません」。立山ガイド協会所属の草嶋雄二さん(52)が注意を促す。紅葉に見とれスノーブリッジを踏み落とせば、雪もろとも沢に沈む危険をはらむ。

 晴れ渡っていた雪渓の谷に突然、白いガスがわいてきた。剱岳の岩峰の一つ、八ツ峰の急峻(きゅうしゅん)な稜線(りょうせん)を瞬く間に飲み込んだ。

ページの先頭へ移動