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19.立山信仰の世界凝縮

19.立山信仰の世界凝縮

立山曼荼羅を床の間に掛け、すが子さん(右)と保存状態を確認する睦麿さん=立山町芦峅寺

 地獄や浄土など立山信仰の内容を絵図にまとめた立山曼荼羅(まんだら)。布教に使われ、全国で四十点余り確認されている。

 立山町芦峅寺の雄山神社宮司、佐伯令麿(のりまろ)さん(72)方には、代々伝わる江戸後期の立山曼荼羅「大仙坊A本」が所蔵されている。

 年の瀬を迎え、同神社祢宜(ねぎ)で佐伯さんの長男、睦麿(むつまろ)さん(42)は久しぶりに土蔵から曼荼羅を出した。「新年を前に保存状態を見ておきたかったからです」

 曼荼羅は掛け軸タイプ。四幅並べて一枚の絵になる。母親のすが子さん(68)が見守る中、睦麿さんは一幅ずつ慎重に床の間に掛けた。

 左端の軸には地獄の鬼に鉄釜の中で煮られる亡者が描かれている。鮮烈な炎が目に飛び込む。立山信仰の一場面が時代を超えて視覚に訴え掛けてきた。
(16〜19回、小池宏写真部長、2007年12月18日〜21日掲載)

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