ページ内を移動するリンクです。

本文ここから

20.吹雪が刻む造形美

20.吹雪が刻む造形美

雲海を見渡す雪原に刻まれたシュカブラ。奥の建物は立山高原ホテル=立山・室堂平

◆オフシーズンの立山・黒部アルペンルート。厳冬の大自然と、そこで働く人たちの姿を追った。◆

 立山一帯に吹き荒れていたブリザードが、ようやく収まった。静寂に包まれた室堂平(二、四五〇メートル)。雪原にゼブラ模様が波打っていた。容赦なく吹きつける風雪が描いていった造形美で「シュカブラ」と呼ばれる。

 今冬は暦通り、寒に入ってから一段と冷え込みが厳しい。室堂平の積雪は六メートルに迫り、すでに例年を約一メートル超えている。

 「雪の大谷は昨年より高くなりそうですよ」。室堂ターミナルで越冬する立山黒部貫光の社員が期待を込める。

 この時期、立山の空はめまぐるしく変わる。雲海から雪雲が立ちのぼってきた。視界は再び、吹雪に遮られた。

ページの先頭へ移動