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22.氷のダム見守る番人

22.氷のダム見守る番人

えん堤から双眼鏡でダム周辺を監視する久保田さん。湖面は徐々に凍り始めた=黒部ダム

 凍り始めた黒部湖に、午後の日差しが降り注ぐ。湖面の氷はまだ薄く、しみ出た水が所々で斑点のようになっていた。黒部ダム管理所によると、湖面の凍結は例年なら一月十日ごろ。今年は五日ほど遅れた。

 雪と氷に閉ざされる冬季の黒部ダムには、関西電力社員が交代で常駐し、下流の黒部川第四発電所に水を送っている。その一人、水路長の久保田利彦さん(56)=朝日町山崎越=が、えん堤で双眼鏡をのぞいていた。

 ダムの内外を毎日回り、コンクリートのはがれや山肌の亀裂がないか、目を光らせる。「日本一のダムを任されている。歩いて見て回るのは大変だが、手は抜けない」。

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