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24.殿様林、白銀まとう

24.殿様林、白銀まとう

用水沿いの殿様林。かつて、登拝者は左手に見ながら上滝へと向かった=富山市馬瀬口

◆立山への登拝道は、時代とともに変遷してきた。平野部やふもとで立山道ゆかりのスポットや歴史遺産を訪ねた。◆

 富山市馬瀬口(大山)の常西合口用水沿い。大きな松が並び立ち「殿様林」と呼ばれている。雪が舞い散った今月中旬、枝振りの良い松は“白銀の衣”をまとい、寒々とした雰囲気を漂わせていた。薄日が差した午後、枝越しに立山連峰の姿が垣間見えた。

 名称は、江戸中期の富山藩主が常願寺川左岸に、水害対策として植えたことに由来する。植林地は約六ヘクタールに及んだ時代もあったが、今は七十本ほどの松が往時をしのばせる。

 富山から立山へ向かう登拝者は、いくつものルートを経て上滝、岩峅寺にたどり着いた。途中、殿様林に沿うようにして歩いた。少しずつ近づいてきた立山に、さまざまな思いをはせて。

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