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25.多くの登拝者導く

25.多くの登拝者導く

交差点の角に、ひっそりと建つ「右立山道」の道しるべ。かつて多くの登拝者が、この前を通っていった=富山市大泉本町

 立春を過ぎてからの雪が、石碑にうっすら積もった。二月上旬、車がひんぱんに行き交う富山市大泉本町の県道五差路。石碑はこの一角にあり、「右立山道」と刻まれている。

 江戸後期に建てられた、立山への登拝道を示す道しるべ。大泉から善名、上滝を通って岩峅寺に向かう道は「上滝街道」「上滝往来」と呼ばれ、多くの人を立山に導いた。道しるべは、茶屋の前にあった。茶屋はその後、酒店となったが、五年ほど前に店を閉じた。

 今、道しるべに足を止める人は、ほとんどいない。近くに住み、立山道にも詳しい中川達さん(77)=同市大泉中部=は「歩けば道しるべの大切さが分かる。茶屋だった店も姿を消し、周囲も変わってきた」と語った。

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