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28.春告げる神に祈る

28.春告げる神に祈る

佐伯さん(右)が祝詞をあげる中、1年間の安全を祈る住民たち=立山町芦峅寺

◆春の気配を感じるようになった立山信仰の里・芦峅寺や、全線開通へ準備が進む立山・黒部アルペンルートを巡った。◆

 三月上旬、立山町芦峅寺の芦峅雄山神社。夜明け前から、雪深い参道の先に見えるかがり火を頼りに住民たちが集まってきた。山仕事を始める節目となる「山神まつり」が始まろうとしていた。

 百年以上続く男性だけの行事に約五十人が集まった。山神を祭る「神秘社」の前で、ろうそくをともし、持ち寄ったお神酒をかめに注いだ。

 日の出とともに、芦峅雄山神社祢宜(ねぎ)の佐伯睦麿(むつまろ)さん(42)が、春山入山を告げる祝詞をあげ、安全を祈願。山小屋や氏子の代表らがおはらいを受け、神妙な面持ちで玉ぐしをささげた。

 剱沢小屋のオーナー、佐伯友邦さん(65)は「一年の無事を祈り、頑張ろうと誓った。身が引き締まります」と話した。

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