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29.女性救済の仏に感謝

29.女性救済の仏に感謝

柔らかな陽光が射し込む閻魔堂内で、うば尊像(中央左奥)に着せる白装束を縫う女性たち=立山町芦峅寺

 うららかな陽気に包まれた三月中旬。立山町芦峅寺の閻魔(えんま)堂内で、木綿のさらしと針を手にした女性たちが朝から、縫い物に精を出していた。

 二百八十年余り続く県無形民俗文化財の「おんばさまのお召し替え」。閻魔堂に安置されている五体のうば尊像の白装束を新調して、着せ替える伝統行事だ。うば尊像は立山信仰で女性救済の仏とあがめられ、親しみを込め「おんばさま」と呼ばれる。

 三十代から八十代の女性約五十人が真心を込めて縫い上げた白装束は芦峅雄山神社の開山堂に運ばれ、おはらいを受けた。

 お召し替えを行った芦峅寺婦人会長の佐伯照代さん(60)は「おんばさまに感謝する一年で一番大切な日。ずっと守りたい伝統です」と語った。

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