ページ内を移動するリンクです。

本文ここから

31.大瀑布 春への鼓動

31.大瀑布 春への鼓動

雪に閉ざされた峡谷から流れ落ちる称名滝。右奥は弥陀ケ原=本社チャーターヘリから

 三月中旬、除雪が進む立山・黒部アルペンルートの七(なな)曲((まがり)一、六八〇メートル)へヘリコプターで向かう途中、白銀の大地の裂け目から流下する称名滝の威容が目に飛び込んだ。

 弥陀ケ原をV字に深くえぐる称名峡谷から、滝は四段に折れて一気に称名川に注ぎ込む。

 高度二千メートルから眼下に望む。岩肌に雪が張り付き、滝壺の一部は雪に隠れている。雪解け時の豊富な水量には及びもつかないが、細い糸を束ねたように流れ落ち、滝壺付近では水煙も上がった。

 落差三五〇メートルと日本一の大瀑布(ばくふ)。日ごとに流量を増し、周囲の雪を砕き、滝の流れは太くなる。春への鼓動を実感した。
(28〜31回、小池宏写真部長、2008年3月20日〜23日掲載)

ページの先頭へ移動