ページ内を移動するリンクです。

本文ここから

40.立山平野 守る要

40.立山平野 守る要

立山カルデラ内の白岩砂防堰堤(左下)を見渡す展望台で、崩壊地を調査する立山砂防事務所の職員

◆果てしない砂防工事が続く立山カルデラ。その大自然と最前線で従事する人を訪ねた。◆

 緑の山肌に、崩壊跡が残る六月上旬の立山カルデラ。弥陀ケ原台地の南に、立山の荒ぶる一面が広がる。湯川に築かれた砂防堰堤(えんてい)から、雪解け水の瀬音が谷に響き渡る。

 一帯は火山岩が風化したぜい弱な地質。百五十年前の安政の大地震でたまった大量の土砂が、下流の常願寺川流域に流れ出し、災害を重ねてきた。明治三十九年の工事開始以来、平野部を守る闘いが連綿と続いている。

 中でも、百八メートルの高さを誇り昭和十四年に完成した白岩砂防堰堤はカルデラ砂防の要。本年度はその左岸部の補強など十四カ所に着手する。「砂防にかけた先人の努力に応えたい」。全ぼうを見渡す高台で、立山砂防事務所の職員が、双眼鏡越しに目を凝らした。

ページの先頭へ移動