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42.つめ跡に草木根付く

42.つめ跡に草木根付く

緑化工事で、草が芽吹き始めた水谷沢近くの崩壊地=立山カルデラ

 スプーン状にえぐられた土砂崩れのつめ跡に、青々とした草が芽吹いていた。白岩砂防堰堤(えんてい)から、湯川に沿って八百メートルほど下った水谷沢周辺。高さ三十メートル、幅八十メートルにわたる崩壊地の緑化工事が、六月上旬から再開されている。

 昨秋、崩壊地の上部に木片と土でできた「基盤材」を吹きつけた。土にはあらかじめヨモギやススキなど生育の早い雑草類、中低木のヤマハンノキを混入。それが今春根を張り、斜面を守っている。

 今年は下部を施工。現場監督の灰塚茂雄さん(38)は「種が根付き、ひと安心です」と胸をなで下ろす。

 ふと足元にフキの葉を見つけた。「基盤材に種は含まれてないのですが、飛んできたのかも」。周辺の植生も巻き込み、緑化が進んでいる。

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