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101.小規模特認校・高岡市西広谷小

101.小規模特認校・高岡市西広谷小

自然環境に恵まれた西広谷小の校舎=高岡市西広谷

 知恵絞り魅力づくり

 高岡市西広谷小は早ければ来年度から小規模特認校として、市内全域から通学できる学校になる。少人数指導や豊かな自然環境をPRし、複式学級を解消して学校を存続させるのが狙い。ただ交通の便が悪いため、簡単に児童が集まることは考えにくく、知恵を絞って魅力的な学校をつくり、一定の財政的・人的支援も必要だ。

 西広谷小は市西部の中山間地にあり、中心部から車で約三十分。児童数は昭和六十三年に四十七人だったが、現在は十人。一・二年、三・四年、五・六年が一緒に学ぶ複式学級となっており、今後さらに減少が見込まれる。

 市教委は地元から学校存続の要望が強いことや床暖房があるなど校舎が比較的新しく、何よりも里山に囲まれた周辺の自然環境に恵まれていることを踏まえて検討、特認校を選択した。

 特認校は学校選択制の一つ。市町村教委が定める通学区域を残したまま、特定の学校へ通学区域に関係なく、どこからでも通学できる。児童数の減少が著しい地域で採用されている。

 県内では、富山市大山地区の小見小が先進的。少人数指導や冬のスキー授業が特徴で、児童十九人のうち五人は本来の区域外から通う。上滝中のスクールバスを使って登下校する工夫も凝らした。上市町の白萩西部、陽南両小は本年度から特認校となったが、区域外からの通学はなかった。魚津市でも導入を準備中だ。

 全国では効果を上げている例もある。栃木県宇都宮市の清原北、城山西の両小学校は中心部から車で四十分以上の農業地域にある。児童数の落ち込みをカバーしようと平成十七年から特認校制が始まり、現在は清原北は児童九十三人中四十人が、城山西は八十四人中五十六人が区域外から通っている。

 構造改革特区制度を活用して会話科を設け、アナウンサーによる日本語学習や、ALTによる英語活動など魅力的な授業を行う。学童保育も午後七時まで預かる体制を整えた。区域外からの児童が増え、来年度からはいよいよ複式学級も解消する。

 西広谷小の場合、最大のネックは保護者が送迎しなければならないこと。市教委は今のところ通学バスを出す考えはなく、ハンディを上回る魅力づくりがカギだ。

(西嶋伸一高岡支社編集部記者)

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