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<3 みょうが寿し> 味彩おおやま(富山市田畠・大山)

<3 みょうが寿し> 味彩おおやま(富山市田畠・大山)

出来上がったみょうが寿しを笹に包む生産者

歯ごたえしゃきっと

 日が昇り始める午前六時ごろ、立山連峰が間近に迫る農事組合法人・味彩おおやま(富山市田畠・大山)で、名物の「みょうが寿(ず)し」作りが始まる。

 調理室では、組合員が酢に砂糖と塩を手際よく混ぜていく。それぞれの分量は計量カップの升目に合わせてしっかり量る。「作る人によって、味にばらつきが出ないように、正確に行う必要がある」と組合理事の真田由香里さん(44)=同市東黒牧・大山。

 この日は真田さんら三人で二百個作り、市内の宿泊施設やスーパーに出荷した。イベントが重なるときは二千個もの注文があり、午前三時ごろからの出勤になる。

 みょうが寿しは五センチ四方の一口サイズ。大山産のミョウガの甘酢漬けと、酢で締めたマスの切り身をのせている。酢飯にも、刻んだミョウガを混ぜている。しゃきっとした歯ごたえとさわやかな香りが特徴だ。

 組合の山尾悦子代表(77)=同市文珠寺・同=はみょうが寿しは「小佐波地区の郷土料理、なれずしに起源がある」と言う。なれずしは、ミョウガの甘酢漬けと熊野川で捕れたサクラマスで作っていた。祭りや祝い事で振る舞われるもてなし料理だった。

 なれ寿しを食べやすくして、地域おこしにつなげようと、平成元年に商品化。現在は約十三万個を生産し、組合の看板商品となっている。

 味彩おおやまは、モロヘイヤ茶の特産化にも取り組み、今月十二日には「食アメニティ・コンテスト」で農林水産省農村振興局長賞を受賞した。

 山尾代表は「これからもしっかりとした商品を作るとともに、おもてなしの心を引き継いでいきたい」と力を込めた。

 メモ 地元の新大正もちを使ってつき上げたこおり餅や、ペットボトル入りモロヘイヤ茶、梅ジャムなどを生産、販売している。
▽電話=076(483)1417

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