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<5 切り干し大根> 八尾農林産物加工組合(八尾町下笹原)

<5 切り干し大根> 八尾農林産物加工組合(八尾町下笹原)

スライスした大根を並べる組合員

 富山市八尾町の市街地にほど近い丘陵地。八尾農林産物加工組合の作業場で、大野克子組合長(63)=同市八尾町新田=ら四人が、切り干し大根作りに取り組んでいた。

 切り干し大根というと、千切りにしたものが知られているが、同組合の切り干し大根は幅五、六センチにスライスする。乾燥させると純白の大根が縮れた状態になる。

 幅広の切り干し大根は八尾地区では昔から作られていた。ひもを通して干す光景があちらこちらで見られた。祭りのごちそうとして、油揚げなどと一緒に煮る。年間を通して大根を味わうための、昔からの知恵だ。

 組合が発足したのは昨年四月。手造りみそ、手打ちそばなどをそれぞれ加工していた八尾地区の三グループが「特産品作りで力を合わせよう」と一緒になった。とりわけ、大長谷で山菜の缶詰作りに取り組んできた「なめこ山菜加工組合」にとって合併は悲願だった。

 利賀に近い中山間地の大長谷ではススタケやフキなどが豊富に採れる。缶詰の山菜は香りが良く、甘みがあっておいしいと評判だった。だが、後継者不足が深刻で、加工に携わるのは組合長の故中林繁弘さんだけになっていた。

 中林さんは、山菜の加工技術が途絶えてしまうことを心配していたが、新組合が発足する直前の昨年二月に六十歳で亡くなった。

 「一緒に仕事を教わるつもりだったのに」。大野さんは中林さんの遺志を引き継ぎ、昨年五、六月の毎日、大長谷を訪れ、中林さんの妻、とし子さんから缶詰作りを教わった。今年は大野さんたちが初めて缶詰を作る。

 「中林さんが喜んでくれるような立派な商品を作り、八尾の味を守っていきたい」と大野さん。今年の山菜シーズンはもうすぐだ。

 メモ 切り干し大根、みそ、山菜の缶詰、そばを生産、販売。組合敷地内にある直売所「味工房」は火、木、土曜の午前9時―午後1時。
▽電話=076(454)4710

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