ページ内を移動するリンクです。

本文ここから

<6 おやき> 立山おやき会(富山市原・大山)

<6 おやき> 立山おやき会(富山市原・大山)

山菜や小豆などの具を生地で包んでおやきを作るメンバーら

 試作重ね人気の味に

 雪が残る立山山麓(さんろく)スキー場極楽坂エリア。スキーヤーが滑走を楽しむ斜面の向かいの小屋で、立山おやき会のメンバーが、調理に精を出していた。直径三センチほどに丸めた具を、発酵させた小麦粉の生地で包む。「形はきれいではないかもしれないけど、田舎らしい素朴なものを作っていきたい」とメンバーの矢部敏子さん(67)=富山市桑原・大山=は話す。

 おやきの具は「おから」「切り干し大根」「高菜」「小豆」の四種類。おからと切り干し大根には、コゴミ、イラクサ、フキ、ゼンマイ、ウドなど地元で採れた山菜を混ぜている。富山らしさを打ちだそうと、カンゾウなどを加えた「薬膳おやき」を作ることも考えている。

 会の代表を務めるのは、旅館「観山荘」(富山市原・大山)の女将(おかみ)、橋森悦子さん(69)。春が訪れ、スキー場の雪が消えると、山菜が芽吹く。立山山麓の山菜を使って地域を活性化させようと、平成十五年からおやきの本場、長野県を視察し、試作を重ねてきた。

 昨年四月に会を立ち上げ、県内のイベントで二十回以上販売。各会場で準備する約五百個は、毎回数時間で売り切れる人気ぶりだ。「こんなおいしいおやきが富山にあるのか」。客の反応を受け、平成二十年度から本腰を入れることにした。

 これまではイベントごとに準備をする程度だったが、週一回生産し、会員も十人から十五人に増やす。

 「将来は国際線の機内食に出せるようにしたい」。日本を代表する特産品にすることが橋森さんたちの夢だ。

 メモ 「おから」「切り干し大根」などの四種類のほか、五月からはカボチャに山グルミを混ぜたもの、夏にはナスのおやきをそれぞれ作って販売する。
▽電話=076(482)1538

ページの先頭へ移動