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<30 もちもち米粉パン> ファーム古井(富山市押上)

<30 もちもち米粉パン> ファーム古井(富山市押上)

米粉パンを作る古井さん(右)ら

 腹持ち良く甘い香り

 米の甘い香りと、焼きたてのパンの香ばしい香りが作業所いっぱいに広がる。富山市押上のファーム古井では、今年三月から「もちもち米粉パン」を製造・販売している。

 「家が米農家だから、形を変えてでも皆さんにおいしいお米の味を楽しんでもらいたいんです」。ファーム古井加工部代表で、作業所のすぐそばで米農家を営む古井シズエさん(59)=同市押上=は「お米は日本人の食の基本。若い世代の人たちに、もっとお米を食べてほしい」と語った。

 古井さんが作る米粉パンは腹持ちが良く、なかなか硬くならない。焼くと外はさっくり、中はもっちりとした食感が楽しめる。古井さんは「米本来の甘さを楽しむため、ジャムやバターなど何も付けずに食べるのがお薦め」と話す。

 古井さんは今年一月から米粉パンの研究を始め、約三カ月にわたって試作を繰り返した。一番難しかったのは、生地を作るときの米粉と小麦粉の配合のバランスだった。米粉だけでは焼き上がりの膨らみが足りず、焼き色が良くない。小麦粉が多すぎると、米粉パン独特のもっちりした食感が出なかった。試行錯誤を繰り返した末、現在の米粉パンが完成した。試作に使った米は約九十キロに上った。

 材料には、古井さんの田んぼで作ったコシヒカリの一等米を使用する。小麦も上質の物にこだわる。「もっと安い小麦もあるよ」という業者の声には「自分の納得のいく物しか使わない」ときっぱり。「一つ一つ良い物を出そうとこだわりを持って作っている。まがい物は絶対に出さない」と、古井さんの話す言葉にいっそう力がこもった。

 メモ もちもち米粉パンは一斤400円。受注販売しているほか、富山市中央通りの街中サロン「樹の子」の朝市とアルビス大久保店(同市下大久保・大沢野)で毎週土曜日に購入できる。
▽電話076(429)1158(古井加工部代表宅)

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