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<31 梨最中 華乃長十郎> くれは製菓(富山市呉羽本町)

<31 梨最中 華乃長十郎> くれは製菓(富山市呉羽本町)

ナシを使ったお菓子作りに取り組む米田さん(右)ら

 白あんにナシの風味

 ナシの形に似せたもなかの中に、呉羽ナシの「幸水」を練り込んだ白あんを詰めていく。呉羽地区の市街地にある菓子店「くれは製菓」(富山市呉羽本町)の厨房。もなかは看板商品「梨最中(もなか) 華(はな)乃長十郎」で、代表の米田宗尚さん(39)は「呉羽特産のナシがお菓子になったのを楽しんでほしい」と話す。

 店の南側には、呉羽梨選果場を中心にナシ畑が広がっている。「八、九月のシーズンになると、選果場でナシを買った後に、店に立ち寄るお客さんが多くなる」と米田さんの母、正子さん(61)。

 ナシを使ったもなかを考えたのは米田さんの父、光紀さん(68)。昭和四十三年に、当時の呉羽ナシの主力品種だった「長十郎」を使った和菓子作りに取り組んだ。主力品種が長十郎から豊水や幸水に変わるのに伴い、歯ざわりの良い幸水を使ってもなかのあんを作るようになった。

 選果場から仕入れた幸水のしんをくり抜き、五ミリから七ミリになるように薄切りにする。その後、一週間かけて煮詰め、糖度を上げてゆく。「焦がさないように煮詰めるのが難しい」と米田さん。

 店内には米田さんが考案したナシワインを使ったゼリーや、ナシの花畑をモチーフにしたパウンドケーキも並ぶ。「お菓子を作ることで呉羽や富山のアピールになる」と言う。

 米田さんは呉羽商工会青年部に所属し、地域を元気にしたいという思いは強い。平成十九年には「元気な商工会地域づくり支援事業」の一環で、富山国際大学の学生と一緒に呉羽ナシのブランドを高める勉強会を四回にわたり開いた。

 「ナシでも米でも県産のものはおいしいものが多い。そのことを、もっと知ってもらえれば」と米田さんは願っている。

 メモ 幸水を使った「梨最中 華乃長十郎」は、富山市呉羽本町のくれは製菓で販売。果肉入りのパウンドケーキ「丘の花じゅうたん」も人気。
▽電話076(436)6730

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