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<36 塩干物> 川口食品(射水市西高木・小杉)

<36 塩干物> 川口食品(射水市西高木・小杉)

乾燥させた干物を箱詰めする従業員

 うま味逃さず加工 

 「新湊産の新鮮な魚介類を使い、漁師が軒先で作っていたような手作りのイメージを大切にしている」。射水市西高木(小杉)の川口食品代表、川口哲昭さん(48)は、先代の父親から続く素朴な製法で塩干物を製造販売している。
 
 新湊では年間を通して量、種類ともに豊富な魚介類が水揚げされる。同社は、新湊漁港で魚を直接買い付け、うま味を逃がさないよう、その日のうちに加工している。
 
 製造方法は至ってシンプルだ。魚を開いて内臓などを丁寧に取り除き、塩水に浸して機械で乾燥させる。添加物や化学調味料は一切使わない。
 
 味の決め手は塩水に浸す時間。塩の染み込み具合で、身のうま味と脂の乗りが変わってくる。製造に五十年以上携わる川口さんの母、さちゑさん(75)は「長年の経験で一番おいしくなる時間を判断している」と話す。
 
 干物の種類はカマスやアジ、フグ、タイ、ゲンゲ、シロエビなど多彩だ。中でも甘エビの素干しは人気商品の一つ。形の小さい甘エビを干したもので、スナック菓子の感覚で食べられる。消費者から着色料を使っていると誤解されるほど、赤色が鮮やかだ。川口さんは「新鮮な物を使っている証し」と胸を張る。
 
 品質の良さが認められ、十年ほど前から、東京・渋谷の東急百貨店でも販売されている。都内の老舗店も出店している激戦区で売れ行きは好調という。
 
 川口さんは「地元の人は鮮魚に目を向けがちだが、新鮮な干物のおいしさを知ってほしい。これからも素材を生かした商品作りにこだわっていく」と力を込めた。

 メモ 道の駅新湊や富山空港などで販売している。アジの干物は3枚入り400円。甘エビの素干しは1袋500円。ホタルイカの塩辛なども製造している。
▽電話0766(55)3505

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