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<56 ホタルイカのすがたぼし> カネツル砂子商店(滑川市北町)

<56 ホタルイカのすがたぼし> カネツル砂子商店(滑川市北町)

乾燥させたホタルイカの仕上がりをチェックする従業員

 ほどよい塩味、酒の友

 富山湾岸沿いのすぐそばに立つカネツル砂子商店(砂子良治社長)は創業百年を越える老舗。長くイワシの加工を手掛けていたが、昭和三十年代後半にホタルイカ海上観光が本格的に始まったのを機に、観光客向けにホタルイカの塩辛を売り出した。その後は甘露煮、薫製などオリジナル商品を次々開発。現在は二十種類以上扱う。

 ホタルイカのすがたぼしは同店の人気商品の一つで、「塩風味」「しょうゆ味」、イカ墨で味付けした「すみぼし」の三種類ある。通年販売しているが、もともとホタルイカ漁のオフシーズン用商品として約二十年前に販売を始めた。当初は期待ほど売り上げは伸びなかったが、試しに漁が行われる間、刺身の隣に並べて売ってみたところ、もの珍しさから人気に火がついた。今ではシーズン中の売り上げが年間販売量の約半分を占める。

 すがたぼし作りは六月に漁のシーズンが終わってから取り掛かる。使用するのはその年捕れたホタルイカ。滑川漁港に到着後、鮮度を保つため急速冷凍し、加工する段階で解凍する。それぞれ塩、しょうゆ、イカ墨に二時間ほど漬けてから一匹一匹タオルを干すように糸にかけ、丸一日乾燥させる。そのまま食べてもおいしいが、軽く火であぶると香りがいっそう引き立つ。ほどよい塩加減で、酒のつまみによく合う。

 ホタルイカの加工品は県内だけでなく、全国各地に多くのファンを持つ。同店は「食」を通して長年、滑川市のホタルイカ観光を支えてきた。砂子社長は「これからも観光客を引きつけるような商品開発に取り組みたい」と意欲を語る。

 メモ ホタルイカのすがたぼしは1袋12匹入り300円、筒入りは40匹1000円。ほたるいかミュージアム内の土産店でも販売している。
▽電話076(475)0035


(49〜56回、近江龍一郎滑川支局長、2008年9月20日〜9月27日掲載)

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