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全国高校野球富山大会

17.富山、逆転サヨナラ勝ち 高岡商初戦で散る

富山・杉林が逆転サヨナラ3ラン 高岡商敗れる

高岡商に逆転サヨナラ勝ちし、本塁上で喜びを爆発させる富山ナイン=県営富山

 ▽2回戦(17日)
123456789
高岡商0020000046
富 山020200103x8

 【評】富山が劇的な逆転サヨナラ3点本塁打で高岡商を下した。九回、4点を奪われて逆転されたその裏、一死一、二塁とし、杉林がフルカウントから直球を左翼席に運んだ。走者を犠打で送る手堅い攻めを徹底し、序盤から優位に試合を進めた。
 高岡商は要所で守備のミスを犯し、リズムに乗れなかった。13残塁と拙攻も目立った。(山岡)

 けが乗り越え会心の1発 富山・杉林
 金属バットの乾いた音が球場に響いた。逆転を許した直後の九回、一死一、二塁。富山の主砲杉林が、フルカウントからの直球をとらえた。打球は左翼席へ一直線。シード校・高岡商を破る会心の一振りだった。杉林は右腕を突き上げながらダイヤモンドを一周、本塁上には富山ナインの歓喜の輪ができた。

 「仲間に迎えられたときは、夢を見ているような感じだった。これまでの人生で一番うれしい」。大仕事をやってのけた杉林は試合後も、興奮を抑えられなかった。

 杉林は、春の大会前に右手を負傷し、調子が戻ったのは今大会直前。「不調のときも、三浦やチームの仲間たちが支えてくれた」と振り返る。十分すぎるほど役割を果たし、利田昭彦監督は「重圧もあったと思うが、よくやってくれた」とたたえた。

 昨年はベスト4。やはり初戦でシード校を逆転で破り、勢いに乗って勝ち進んだ。三浦主将は「去年の経験があったから、土壇場で逆転されてもチームに動揺はなかった。この調子で昨年以上に勝ち進みたい」と力強く話した。

 9回一時逆転も高岡商らしさみられず
 打球は無情にも左翼席に消えた。がっくりとひざを落とす高岡商ナイン。九回表に大逆転を演じながら、その裏のサヨナラ被弾に、誰もが信じられないという表情でベンチに引き上げた。

 本塁打を浴びた福島は「内角の直球。失投ではなかった」と涙ながらに答えるのがやっと。宮袋誠監督も「福島は責められない。中盤までの戦い方が悪すぎた。気負いではない、何かに追いつめられたような悪い流れがチーム全体にあった」と肩を落とした。

 守備では6与四死球に加えて2失策と野選。「与えたチャンス」で毎回のようにピンチにさらされ、主導権を握れなかった。悪い流れは打線にも影響。13安打を放ちながら高岡商らしい畳みかける攻撃が見られたのは、土壇場の九回だけ。走者を出しながらも決定打を欠き、13残塁を喫した。

 宮袋監督は「強攻しても送ってもだめ。終盤まで何をやってもうまくいかなかった。試合への臨み方が悪かったのか。良い雰囲気をつくれなかった私の責任」とナインをかばった。

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