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40.富山商、好機逃さず 富山東との接戦制す![]() 13奪三振と力投した富山商の串田=富山市民 ▽準決勝(24日)
【評】両校とも7安打2四死球と互角の戦いだったが、富山商が相手のミスを得点につなげ、富山東との接戦を制した。 富山商は二回、敵失で一死二塁とし、串田が右前適時打を放って先制。さらに二死一塁から、池田祥の右越え適時二塁打で追加点を挙げた。串田はコーナーを突く投球で毎回の13奪三振。富山東の反撃を1点に抑えた。 富山東は八回一死三塁、九回一死一、二塁の好機を生かせず、1点止まり。好投の高橋を援護できなかった。(土居) 串田力投13奪三振 再三のピンチ気迫で耐え抜く 七回二死二塁、一打出れば同点のピンチ。富山商のエース串田は2ストライクと追い込んだ後の5球目、こん身の力で直球を投げた。相手打者のバットは空を切り、球審の手が上がった。「よっしゃ」。普段は物静かな守護神が思わず叫び、拳でグラブをポンとたたいた。 3年ぶりの4強進出。過去2年、夏は初戦で敗退した現チームに富山市民での準決勝を経験した選手はいない。序盤は串田自身をはじめ、ナインの動きに硬さが目立った。 二回に自らの先制打などで2点を先行したが、四回に四球からあっけなく1点を失った。その後は両チームとも再三、得点圏に走者を送るが、あと一本が出ず無得点。富山東のエース高橋との我慢比べが続いた。 「点を与えるわけにはいかない」。エースの意地だった。七回以降は毎回ピンチに立たされたが、縦のカーブとスライダーでカウントを稼ぎ、直球を決め球に「狙っていた」三振で切り抜けた。女房役の村上が「球の重さが違った」と言うように、気迫のピッチングが勝利をもたらした。 沢田利浩監督は「富山東は1年生大会で抽選勝ちした相手。接戦は覚悟していた。勝因はピッチャー」とたたえた。「きょうの投球はまだ85点。次は15奪三振を狙いたい」。チームの命運を握る男は、決勝戦へさらなる闘志を見せた。 富山東の快進撃止まる 押しまくった。最後の最後まで。九回表二死一、二塁。一打同点の好機に富山東の谷井が放った痛烈な打球は無情にも遊撃手のグラブに。今大会、強豪校を次々と破り、“台風の目”となった富山東の快進撃がついに止まった。 昨秋、今春と県大会を制した富山商に真っ向からぶつかった。今大会屈指の右腕、串田に13三振を奪われはしたものの、高めの球を逃さず7安打を浴びせた。つなぐ打撃を徹底し、1点を返した四回以降は再三、得点圏に走者を進め、試合は富山東ペース。全員が全力でぶつかる富山東の野球で食い下がった。宮成主将は「スタンドを含めた全員で戦った結果だ」と、涙を必死にこらえた。 試合後、応援に駆けつけた大勢の生徒が球場入り口で肩を落とすナインを迎えた。生徒一人一人の目に光る感激の涙がナインの奮闘ぶりを物語っていた。 |