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先輩の苦闘に学べ 関西電力、社員研修に映画「黒部の太陽」活用

2009年04月01日 10:30

先輩の苦闘に学べ 関西電力、社員研修に映画「黒部の太陽」活用

スクリーンに映し出された「黒部の太陽」を鑑賞する社員=富山市東田地方町の関西電力北陸支社

 黒部ダム建設をめぐる苦難の歴史を胸に刻もうと、関西電力(本店・大阪市)は、黒部ダムと黒部川第四発電所建設に伴う難工事をテーマにした映画「黒部の太陽」の短縮版を社員研修などに活用している。四月に黒部市でノーカット版が上映されるなど「黒部の太陽」に再び注目が集まる中、一〜三月には全社員を対象に上映会を開いた。社員からは「工事に携わった人たちの気概を感じた」「歴史的大事業だと再認識した」との声が聞かれた。

 戦後の電力需要の増加を受け、関西電力は昭和三十一年から七年がかりで黒部川第四発電所と黒部ダムを建設した。水が大量に噴出する破砕帯の難工事の様子を描いたのが、昭和四十三年公開の「黒部の太陽」だ。三時間十四分の長編で、故石原裕次郎さんと故三船敏郎さんの共演で大ヒットした。映画公開後に、石原プロモーション(東京)から二時間十五分に短縮したフィルムの寄贈を受け、十年ほど前から新入社員研修などに活用してきた。

 「黒部の太陽」は昨年十月に舞台化、今年三月にドラマ化されたほか、四月四、五日に黒部市でノーカット版が上映される。映画が再び注目を集めていることを受け、一〜三月に社内の希望者を対象に上映会を開いた。

 北陸支社(富山市東田地方町)では十四回上映し、計百六十五人が鑑賞した。社員からは「黒部ダム建設が歴史的大事業だったと再認識した」「生死が背中合わせの真剣勝負に感動した」との声が寄せられた。同支社総務・広報グループの小林謙治リーダーは「困難に立ち向かい、使命を全うした人たちのドラマ。不況の中、社員一丸となって困難に立ち向かう機運を高めたい」と話す。

 映画に描かれた難工事を担った熊谷組(本社・東京)も新入社員教育に映画を活用している。同社は「ものづくりの大切さと不屈の闘志を知り、先輩たちの偉業を引き継いでいきたい」と話している。

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