ページ内を移動するリンクです。

本文ここから

在宅患者に支え 魚津の医療法人、初の訪問専門診療所

2009年04月14日 06:57

在宅患者に支え 魚津の医療法人、初の訪問専門診療所

在宅患者を診察する浦田院長(右)と看護師=魚津市内

 国が療養病床削減を進める中、ニーズが高まるとみられる訪問診療を専門に担う在宅支援診療所「うらた在宅クリニック」(浦田彰夫院長)を、魚津市石垣の医療法人ホスピィー(浦田哲郎理事長)が同所に開設した。在宅医療の基盤が弱いとされる県内で、自宅での療養を希望する終末期や慢性疾患の患者と家族らをサポートする。県医師会によると、外来を設けず、訪問診療だけを行う診療所は県内で初めて。(新川支社編集部・浜松聖樹)

 訪問診療は、具合が悪くなった時だけ出向く往診とは異なり、通院が困難な患者の自宅を医師や看護師が定期的に訪れるサービス。患者の容態が急変した際に駆け付けたり、終末期ケアを望む在宅患者にも対応する。

 ホスピィーはこれまで、同市本江の「浦田クリニック」で、外来とともに訪問診療を手掛けてきた。外来を設けない「うらた在宅クリニック」の開設は、病院などの施設志向が強いとされる県内の患者や家族に、訪問診療に取り組んでいることをアピールし、住み慣れた自宅での療養に目を向けてもらう狙いがある。

 医療費削減のため、国は介護療養病床を全廃、医療療養病床を減らす計画を進めている。その一方で訪問診療の診療報酬を引き上げており、経営面でもメリットがあるという。

 訪問診療の対象は魚津市内の患者で、浦田院長と看護師一人が出向く。必要に応じて、同法人の、ほかの医師らも診療に当たる。

 現在、患者は約百五十人。パーキンソン病で寝たきりの八十代男性の妻は「家にいたいという夫の願いを大事にしたい。先生がすぐに来てくれるので、安心していられる」と言う。

 浦田理事長は「訪問診療を充実させ、療養場所の選択肢を増やしたい」としている。

北日本新聞ご購読の申し込みはこちらから

ページの先頭へ移動