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「高速」に対抗、格安ツアー 富山県内旅行会社、バス・JR企画続々

2009年04月15日 11:30

「高速」に対抗、格安ツアー 富山県内旅行会社、バス・JR企画続々

高速料金値下げに対抗し、JRを利用した格安商品などを販売する日本旅行TiS富山支店=富山市明輪町

 景気対策として始まった高速道路料金の大幅値下げを受け、バスやJRを使ったツアーを主力商品とする県内の旅行会社が、危機感を募らせている。景気悪化で企業の出張や社員旅行向けの販売が低迷する中、マイカー利用の旅行に客足が流れれば「ダブルパンチになる」との声もある。各社とも旅行需要が高まるゴールデンウイークに照準を合わせ、格安ツアーなど対抗策を打ち出している。(経済部・村上文美)

 高速道路の値下げは三月二十八日から始まった。同日と二十九日の北陸自動車道富山−富山西インターチェンジ間の交通量は前年同期比25パーセント増となった。「休日上限千円」の安さが、マイカーでの旅行を促しているようだ。

 JR西日本グループの日本旅行TiS富山支店(富山市明輪町)は十七日から、格安の対抗商品を急きょ発売する。特急「雷鳥」を利用してテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(大阪市)に行く日帰りツアー(金沢駅発)で、価格は通常より35パーセント安い一万千八百円。ゴールデンウイーク後も、「雷鳥」を利用した大阪・神戸での一泊ツアーを九千円からの価格帯で販売する。

 両商品を企画した同社赤い風船北陸企画センター(金沢市)の三宅克行課長は「従来ではありえないほどの低価格」と言う。価格設定の理由について「高速千円のインパクトは大きい。思い切って値下げしなければ、JRの利用者が激減するという危機感があった」と説明する。

 同社は昨年秋以降、不況の影響で、JR切符と宿泊をセットにした出張者向け商品の売れ行きが低迷。富山支店では前年同期比10〜15パーセント減となっており、本多良支店長は「格安商品で巻き返したい」と期待をかける。

 一方、バスツアーを企画販売する新富観光サービス(富山市上野)は、多彩なコース提案で対抗する。ゴールデンウイーク中には、東海北陸自動車道を活用した新たなコースを加えるなど、例年の二倍に当たる約八十の日帰りツアーを設定した。「花」「グルメ」「健康」をテーマに、花見や食べ歩き、ウオーキングなどと観光を組み合わせたユニークなツアーという。料金は六千〜七千円が中心だ。

 同社も景気悪化の影響で、企業や町内会などの団体旅行向けの貸し切りバス事業が伸び悩んでおり、田中均親社長は「長距離の運転に負担を感じる中高年層を中心に、バスツアーの魅力をPRしていきたい」と話している。

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