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被爆者の苦悩伝えたい 黒部のアマ劇団フロンティア、24日から2人芝居

2009年07月15日 10:00

被爆者の苦悩伝えたい 黒部のアマ劇団フロンティア、24日から2人芝居

「父と暮せば」の上演に向け、けいこに励む劇団フロンティアの団員

 黒部市を拠点に活動するアマチュア劇団「劇団フロンティア」(亀谷政春代表)は24日から、同市飛騨のシアターフロンティアで2人芝居「父と暮(くら)せば」(井上ひさしさん作)を上演する。終戦後間もない広島市を舞台にした井上戯曲の名作で、団員は「被爆者の苦しみや戦争の恐ろしさを伝えたい」と話している。

 劇団は昭和43年、市青年団が演劇で全国大会に出場したことを契機に旗揚げした。62年には自前の劇場「シアターフロンティア」を建設。現在は市内を中心に、新川地区の会社員や公務員、主婦ら20人余りが所属し、年に1、2回のペースで公演を重ねている。平成2年には北日本新聞地域社会賞を受賞している。

 「父と暮せば」は、井上さんが多くの被爆者の手記を読み、書き上げたという作品。原爆で家族を失い、自分だけが生き残ったことを負い目に感じながら暮らす女性の前に、父親が幽霊となって現れ、娘の心を開かせようとする筋立てで、せりふの一つ一つに犠牲者の思いや願いが込められている。国内外で上演されているほか、黒木和雄監督によって映画化もされている。

 シアターには、既に舞台セットが組まれ、団員たちは3月末から本番さながらのけいこを続けている。

 演出を担当する尾崎俊太郎さん(34)は「出演者2人の何気ない会話から、被爆者の苦悩と戦争の悲惨さが伝わってくるはず。1人でも多くの人に観賞してもらい、平和の尊さをあらためてかみしめてほしい」と話している。

 公演は24、25の両日と、8月1、7、8日の全5回。上演はいずれも午後7時からで、入場料は1500円(前売り1200円)。問い合わせは劇団フロンティア、電話0765(57)1862。

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