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メカブの成分、鳥インフル抑える効果 富山大大学院グループ実証、新型も実験へ

2009年09月11日 12:15

メカブの成分、鳥インフル抑える効果 富山大大学院グループ実証、新型も実験へ

メカブの糖質成分に鳥インフルエンザの症状を抑える作用があることを明らかにした林教授(左)の研究グループ=富山大杉谷キャンパス

 ワカメのメカブに含まれる糖質成分に鳥インフルエンザの症状を抑える作用があることが、富山大大学院医学薬学研究部の林利光教授(生薬学)らのグループの研究で分かった。鳥インフルエンザウイルスを投与したマウスによる実験で実証した。新型インフルエンザウイルスの増殖を抑制する効果もあるとみており、今後、同様の実験で有効性を裏付ける。

 林教授は、藻類の抗ウイルス作用などを研究テーマとしている。今回は、栄養補助食品製造販売の理研ビタミン(東京)と共同で研究した。メカブに含まれる糖質成分で、抗アレルギー作用などがある「フコイダン」の抗ウイルス作用を調べた。

 実験は、弱毒性の鳥インフルエンザウイルスを投与した54匹のマウスを3グループに分けて行った。このうち二つのグループにはウイルス投与の前後1週間に毎日、水に溶かしたメカブをそれぞれ1日1ミリグラム、同5ミリグラム与えた。もう一つのグループには水のみを与えた。その後、マウスの気道や肺を調べたところ、投与したメカブが多い方が、ウイルスの量は少なかった。水のみを与えたマウスに比べると、1ミリグラムのマウスは60%程度、5ミリグラムのマウスは20%程度に抑制された。

 林教授は「メカブにはウイルスの増殖を防ぐ『生体防御成分』の分泌を促進する作用があるとみられる」と説明する。気道や肺のウイルスが減ると、のどの痛みが和らぎ、呼吸器官の機能低下も防げるため肺炎の発症を抑えられるという。

 実験結果は、7月にオーストリアのウイーンで開かれた国際会議で発表した。現在、フコイダンを乳酸菌や納豆菌などと併せて摂取した場合の相乗効果についても調べている。

 林教授は、鳥インフルエンザウイルスが鳥から豚、豚から人へと感染し、新型インフルエンザの発生につながった可能性があるとし、「鳥と新型の二つのインフルエンザウイルスは遺伝子が同じで、フコイダンには新型インフルエンザの症状を抑える作用もあると考えられる」と指摘。今後は、新型インフルエンザウイルスの症状抑制効果を、動物実験を行って実証する。(社会部・笹谷泰)

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