来場者1万人超す 富山県水墨美術館「国宝との出会い」展
2009年10月18日 09:30
フランスから訪れ、1万人目の記念品を受け取る来場者
国宝9点をはじめ日本美術史の名品がそろう県水墨美術館の「日本の美 国宝との出会い」展は、国内外のファンで連日にぎわい、17日には来場者が1万人を超えた。美術史家の山下裕二さんと、画家で作家の赤瀬川原平さんも逸品を堪能し、富山市内で開いた講演会でその魅力を存分に語った。
京都国立博物館の収蔵品から、国宝9点、重要文化財13点を含む日本美術の至宝を一度に鑑賞できる機会とあって、この日もファンが続々と訪れた。国宝は餓鬼(がき)の姿を描いた「餓鬼草紙」(平安時代)をはじめ、空海の書、雪舟や俵屋宗達(たわらやそうたつ)の水墨画など名品ぞろい。かつて足利尊氏の像として教科書に載り、現在は別人とも考えられている重文「騎馬武者像」(南北朝時代)など注目の作品が並ぶ。
1万人の節目に来場したのはフランス人のセドリック・トロロンさん(27)と、婚約者のアリス・クレスキャンスさん(34)。世界各国を自転車で旅し、国際語のエスペラントを学ぶことを通じて知り合った富山市清水町の桔梗(ききょう)隆さん(75)らに案内され、鑑賞に訪れた。「文化や絵の技術がフランスと全く異なるので、楽しみにしてきた」と笑みをこぼし、中西彰館長から記念品を受け取った。
前後に来場した桔梗さんと富山市茶屋町の北川優子さん(65)、同市中市の馬瀬洋さん(83)は富山エスペラント会の関係者。北川さんは「フランスの友に、日本を代表する芸術に触れてもらおうと考えた。素晴らしい記念になった」と話した。
同展は11月8日まで。前期(25日まで)と後期(27日から)で作品の一部を入れ替える。
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