新型インフルワクチン接種の予約急増 富山県内2日開始
2009年10月31日 12:00
新型インフルエンザのワクチン接種に関する張り紙をする医院=入善町君島
持病のある人と妊婦を対象に11月2日から県内で新型インフルエンザワクチンの接種が始まるのを前に、小児科や内科医院に問い合わせや予約が急増している。県が接種スケジュールを公表した26日以降、予約が相次ぎ1日に100件を上回った医院もある。国は限られたワクチンを有効に活用するため、重症化しやすい人の接種を優先しているが、優先順位の低い人からの希望もあり、各医療機関は対応に追われている。
2日から接種できるのは、ぜんそくや心臓病などの持病がある1歳から小学3年までの子どものほか、入院患者や透析患者、妊婦ら重症化しやすく、かかりつけ医が必要と認めた人。県内は588の医療機関で接種が行われる。
石黒小児科医院(富山市山室、石黒和正院長)では30日までの5日間に、持病のある子どもからの予約が約130件に上った。12月4日から接種が始まる幼児の予約も200件、同18日から始まる小学校低学年の児童の予約も50件に達した。1日に100件を超えた日もあったという。
「医師2人とスタッフ10人ほどで対応しているが、てんてこまい」と石黒千代子副院長は話す。子どもの接種に使うワクチンは1回0・2〜0・5ミリリットルだが、納入されたワクチンは主に10ミリリットルの瓶入り。一度開封すると保存がきかないため、無駄のないよう有効に配分しようと、患者の日程調整や配分量の計算、病状の確認を急いでいる。通常は午後が休診の木曜日も、休み返上で接種を行う予定だ。
たかたこども医院(同市上袋、高田伊久郎院長)にも1日約30件の予約があり、すでに100件を超えているという。
中川医院(入善町君島、中川彦人院長)でも問い合わせが急増。比較的症状が軽い糖尿病やぜんそく患者ら優先度の低い人からの接種希望も多く、中川院長は「国の指針を守らなければ、必要な人に供給できなくなる恐れがある。患者には理解を求めている」と話す。新型ワクチンの予約のため来院した入善町の男性(64)は「肺気腫で片肺を切除している。重症化が心配なので早めに受けたい」と話していた。
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