空気清浄機、インフル流行で品薄 富山県やメーカー「過信は禁物」
2009年11月01日 09:30
ウイルスの抑制や除菌をうたった空気清浄機が並ぶ家電量販店の売り場=高岡市内
新型インフルエンザ感染者数が増える中、県内の家電量販店では、ウイルスの抑制や除菌を売り物にした空気清浄機が人気を集めている。中には10月に前年同月比約6倍の台数を売り上げたり、一部機種が品切れになったりした店もある。各量販店は「秋に販売台数が伸びるのは異例。各家庭が新型インフル対策の一環で購入しているのではないか」とし、今後も品薄状態が続くとみている。
シャープやダイキン工業、パナソニックなどの各家電メーカーは今年、インフルの流行に備え、各種ウイルスに対して「空気中にイオンを放出して働きを抑制する」「本体に取り込み、電子で分解する」などの効果をうたった機種を相次いで発売した。各量販店でも、空気清浄機の売り場に「ウイルス対策コーナー」と表示するなどして、販売に力を入れている。
県内に6店舗を展開する三共ジョーシン(本社・富山市問屋町)によると、空気清浄機は季節性インフルや花粉症対策として購入する客が多く、例年は年末から翌春にかけてが販売のピーク。ところが、今年は春以降も継続して売れており、全国で新型インフルの流行が本格化し始めた9月以降、販売台数が大幅に伸びている。
ジョーシン高岡店(高岡市新成町)は10月、前年同月の約6倍に当たる約170台を販売。売れ筋はウイルスの除去機能に加え、加湿もできる3万〜5万円の機種。全体的に品薄状態で、品切れとなった一部機種の予約が相次いでいる。同店の伊東正樹副店長は「この時期としては異例の売れ行き。インフルの流行が広がれば、さらに品薄になる」とみる。3人の子どもを持つ射水市のパート女性(35)は「学校を中心にインフルが流行しているので、空気清浄機に興味がある。各メーカーの性能を比べたい」と言う。
約50種類の空気清浄機を取り扱っている100満ボルト富山店(富山市布瀬町南)でも10月の1カ月間で、昨年同期の約5倍となる約130台を売り上げた。
ただ、各家電メーカーはカタログの製品紹介などで「部屋が無菌状態になるわけではなく、感染防止を保証するものではない」とも記している。県と県感染症情報センター(射水市)は「インフルの予防はマスク着用や手洗い、うがいの励行が基本。空気清浄機の効果を過信しないでほしい」と話している。(高岡支社編集部・高木健成)
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