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聖地・黒部で志新た 佐藤工業、中堅社員が技術研修

2009年11月27日 12:00

聖地・黒部で志新た 佐藤工業、中堅社員が技術研修

佐藤工業が手掛けた工事現場の概要などについて説明を受ける社員ら=黒部トンネル・樽沢横坑

 「トンネルの佐藤」の技術継承を−。ゼネコンの佐藤工業は、土木部門の工事現場責任者を養成する研修会をスタートさせ、このほど全国から集まった中堅社員が黒部ダム関連の工事現場を見学した。黒部ダムは佐藤工がかつてトンネル工事を手掛け、高い技術力を全国に示した同社土木技術にとっての聖地=B参加者は先輩社員が挑んだ難工事に思いをはせ、技術向上への志を新たにした。

 建設業界では、不況による人員削減や団塊世代の退職などを背景に、技術伝承が課題になっている。佐藤工はこれまで社内研修会などで技術力アップを図ってきたが、今回、先輩技術者の熱意や使命感を実感してもらうため、初めて現場訪問を取り入れた。

 見学先は関西電力黒部川第4発電所の黒部ルートで、25日に社員15人が訪れた。佐藤工は黒部ダム本体と地下発電所の建設現場を結ぶ黒部トンネル(全長約10キロ)の下流側3分の2を施工。昭和31年9月から34年2月まで約2年半をかけて完成した。最新技術を駆使し、一日に掘り進んだ距離が25・1メートルと、当時の国内最高記録を作った。今年、貫通からちょうど50年を迎えた。

 研修社員は黒部トンネルで掘削した岩石などを排出するため、平行して掘られた樽沢横坑の中を見学。関電の担当者からトンネルの概要などについて説明を受けた。黒部川電気記念館や欅平も訪れ、数々の難工事の歴史にふれた。

 研修した社員は「先輩の仕事に対する使命感をひしひしと感じた」「当時の技術水準の高さに驚いた」などと話した。研修は28日まで行われる。

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