北日本新聞 富山県内 市町村合併の動き 合併関連記事のトップへ 北日本新聞ホームへ
射水広域圏の動き
←前へ 2002年12月27日(金)付朝刊 次へ→

直接請求へ署名簿提出 射水5市町村の合併推進研

 合併特例法の住民発議制度に基づき、射水広域圏1市3町1村での法定合併協議会設置を目指す各市町村の合併推進研究会は26日、直接請求に必要な有権者数の50分の1以上の署名を集め、各市町村選管に提出した。審査の後、各首長に協議会設置を請求。来年3月の各市町村議会で審議される見通しだ。

 同会は射水圏政経懇話会(会長・八嶋佑二新湊商工会議所会頭)を中心に、自治会、婦人会などで構成。新湊市、大門、大島町、下村は今月6日、小杉町では同13日から、戸別訪問などの署名活動に入った。

 署名数は新湊市4,954人(必要な署名数614人)、大門町765人(同216人)、大島町621人(同155人)、下村198人(同34人)。8月に郡内4町村での合併を目指す方針を表明した小杉町では2136人(同518人)で、有権者の8.2パーセントだった。

 小杉町役場では、同町の請求代表者を務める塩谷治同町三ケ自治会長と中村文隆射水青年会議所直前理事長が、藤田町選管委員長に署名簿を提出。塩谷氏は「予定より短い活動期間の中で、目標とした千人を大きく上回る署名が集まった」と述べた。

 今後20日以内に署名の効力などの審査を経て、代表者は関係市町村長に協議会設置を請求。請求を受けた首長は60日以内に議会を召集し、付議しなければならない。

 土井小杉町長は「5市町村での協議会設置を求める一定の要望があることは重く受け止めたい。『4町村合併』がアンケートで多数を占めた8月以降、住民意識に変化があるかを判断するため、何らかの手だてを講じる必要性が高まった」と話した。

次回開催は当面見合わせ 射水郡議長会懇談会

 射水郡議長会合併懇談会は26日、小杉町役場で最終となる第3回会合を開き、各町村議が合併問題をめぐる動向を報告した。

 池原由義次大門町議は「12月議会中に射水広域圏5市町村の10万人規模での合併を目指すとの方向性で固まった」、滝田啓剛大島町議は「正式に設置された合併特別委の場で、議員報酬や任期など具体的な問題を今後研究する」とした。大窪長則下村議は「議会の大勢は5市町村への流れにある」と述べた。

 温井順一、津本二三男の小杉両町議は「10万人規模の合併が必ずしもスケールメリットを発揮できるとは限らない」と主張した。

 大門、大島町議側から懇談会の継続を求める声が出されたが、小杉町議側から異論があり、広域圏5市町村で始まった事務レベル研究会の推移などをにらみながら、開催を当面見合わせることにした。

日付ごとの記事一覧へ

広域圏ごとの記事一覧へ
砺波広域圏 高岡広域圏 射水広域圏 富山広域圏 新川広域圏