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県内全域の動き
←前へ 2003年10月30日(木)付朝刊 次へ→

2700余りの村名・場所記す 明治大合併前の地図見つかる

 富山県が誕生した直後の明治18(1885)年に発行された「富山県管内図」が高岡市内で見つかった。同22(1889)年に行われた「明治の大合併」前の2,700余りの村名と場所を明記した地図は他になく、県境や郡境がかなり正確に示されているほか、寺や神社、郵便局なども記号で示してある。県立図書館に一部あるが、一般家庭から発見されたのは初めて。

 「富山県管内図」を所有していたのは、都市環境文化研究所「としけん」会長、石丸昭栄さん(63)=高岡市角。置県120年にちなみ、県公文書館で開かれている特別展「富山県120年のあゆみ」を訪れた石丸さんが、市町村合併の流れを示すパネル展示を見て、これまで集めてきた地図の中に関連する地図があることに気付いた。

 管内図は明治18年5月刊行。銅版刷り縦130センチ、横120センチ、縮尺は約10万分の1。発行元は東京都内で、欄外には「定価四十八銭五厘」と朱印で押してある。

 現在の富山県ができたのは明治16(1883)年5月9日。当時は村が2721あったが、同22年の市町村制施行で、富山、高岡の2市と269の村に合併した。その前に作られた管内図は2,700余りの村名をすべて網羅。大部分は西田地方(富山市)や守山(高岡市)、海老江(新湊市)などと現在も地名として残っている。

 絵地図ではなく、名所旧跡や電信局、港などが記された総合地図としても最も古いとみられ、県内では県立図書館に一部所蔵されているのみ。県公文書館の竹島資料課長は「県が独自に作ったものか、国の政策か分からないが、希少価値は高い」と言う。

 石丸さんは「貴重な地図を後世に残すため大切に保管したい」と話している。

高岡市内で見つかった「富山県管内図」。明治の大合併前の2700余りの村が明記されている
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