長野県大町市と北安曇(あずみ)郡八坂(やさか)、美麻(みあさ)両村の大北地域任意合併協議会がまとめた新市名の公募結果で「北アルプス市」がトップ、「黒部ダム市」が4位に入った。県民にとって、北アルプスや黒部ダムは富山のものという思いが強いだけに、関係者は複雑な思いで隣県の動きをみている。
同地域協議会は今月2日まで1カ月間、市名を公募。726件172種類の応募があり北アルプス市を筆頭に、かつて大町市周辺を治めた豪族名にちなんだ仁科市や、大町市、黒部ダム市、大美八(おおみや)市、アルプス市、北安曇野市と続いた。
名称案について、上市町、舟橋村との山岳合併構想を抱える立山町の大辻町長は「合併の話が進んでいれば、自治体名に『北アルプス市』も候補に挙がっただろう。複雑な思いだが、他の自治体に口出しできない」と述べた。
剱岳を町のシンボルとし「北アルプス」の名称がつく施設を持つ上市町の伊東町長は「不都合はない。かえって宣伝してくれていい」と話した。
大町市などは立山・黒部アルペンルートの長野県側の玄関口。槍ケ岳や鹿島槍ケ岳など北アルプスの山々があり、一部事務組合「北アルプス広域連合」もあることから、観光振興を念頭に雄大なイメージの市名として人気となったとみられる。
今後は任意協議会の新市名検討小委員会で絞り込むが、協議会事務局は「件数の多少にとらわれず決める」としている。
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