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2.富山広域圏 2002.09.04 目次 前へ 次へ
枠組みには慎重姿勢
 「行政サービスが低下する恐れがある以上、合併は避けて通れないと思う。ただし今の段階で、どこと合併するかなど、枠組みについて話すことはできない」

 大山町の飯町長は合併の必要性は認めながらも、その枠組みについては言葉を濁した。
 6パターン示す
市町村合併に関する婦中町の住民懇談会。3日は最後の会場の速星地区で開かれた=同町ふれあい館
 大山町は町内7カ所で市町村合併に関する住民説明会を開き、8月いっぱいですべてを終えた。具体的な合併パターンについては、県が例示した▽富山、滑川両市と上新川郡(大沢野、大山)中新川郡(立山、上市、舟橋)婦負郡(婦中、八尾、山田、細入)の富山広域圏11市町村▽富山市と上新川、婦負郡の7市町村−の2案と▽上新川、婦負郡の6町村▽上新川郡と細入村の3町村▽大山、立山の2町▽大山、立山、上市の3町−の計6案を示した。

 婦中町でも8月下旬から町内8地区で合併に関する住民懇談会を開き、3日は最後となる速星地区の町ふれあい館で行った。具体的な合併パターンは6案を提示。各会場に訪れた人にアンケート調査を行い、合併の必要性などとともに、6パターンのうち適当なものを尋ねた。

 富山市が呼び掛けた富山広域圏全体で合併を考える助役会議は6日に初会合が開かれる。ただし、会議に参加する各市町村の取り組みには温度差があり、それぞれの思惑もさまざま。「情報交換の場」として参加するのはもちろん、今後の展望に関しては口を閉ざすところが大半だ。

 3日で住民懇談会を終えた婦中町の森野町長は「合併ありきの立場で、懇談会を開いたのではない。助役会議は白紙の状態で始まる。具体的な枠組みについては、まだ話す段階ではない」と強調する。

 合併に消極的とみられている中新川郡では「どうしても合併が必要なら、立山町が中心になる合併を考える」(立山町)、「周辺の状況をみながら慎重に対応する」(上市町)、「期限ありきの合併には賛成できない」(舟橋村)などの考えがある。

 岐阜県境の細入村の吉岡村長は「各市町村間の動きが出てくる前に、富山広域圏全体で話をする場ができたことは良かった」と、助役会議の開催を一定評価する。その上で「人口、地理を考えても、小さな村から合併についてうんぬん言えるものではない。他の市町村の動きを見た上で判断せざるを得ない」と慎重に話す。

 富山市の態度カギ
 「助役会議の検討がスムーズに進むかどうかは、富山市がどういう態度を示すかだ」。富山広域圏の関係者の中には、こういう見方をする人が多い。対等な立場の「新設」、吸収合併となる「編入」なども含め、富山市が「すべて白紙の状態から協議する」と強調しても、今のままでは実質的に他の市町村が富山市に吸収される形となるためだ。

 「助役会議を続けるうちに、ぽつりぽつりと抜けていく自治体が出てくるだろう。その結果、枠組みが決まってくるのではないか。ただし、17年3月末の合併特例法の期限に間に合わせるには、年内に方向を決める必要がある」。助役会議の見通しについて、富山広域圏内の町幹部はこう語った。