「新川広域圏の理事長としては2市3町で話をまとめ、それに滑川市を加えるのが一番いい」。6日夜、魚津市役所で開かれたうおづ女性の会連絡会との合併懇談会で、石川市長は2市3町を基本にする考えをあらためて示した。
同市では、魚津商工会議所青年部が独自の研究を基に2市合併案を打ち出し、ロータリークラブやライオンズクラブなど市内各種団体の例会などに出向き、2市合併に理解を求める行動を起こしている。
石川市長は「市内全13地区で開いた住民懇談会でも滑川市を含めた合併を望む声があった。しかし、2市合併案が出れば当然、1市3町から反発があるだろう」と苦悩の色をにじませた。
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| 動向注視の1市3町 |
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2市3町の首長は、魚津朝日町長を除き、合併特例法期限の17年3月までの合併推進を明らかにしている。荻野黒部市長は「最低限1市1町でも合併する」、中谷宇奈月町長も「積極的に合併を実現させたい」と意欲を示し、今月1日にあらためて再選を果たした米沢入善町長は、合併推進を旗印に町長選を戦った。
1市3町は滑川市を視野に入れる魚津市の動向を気に掛ける。黒部市議会や入善町議会の有力議員は「2市3町合併は魚津市次第」と話す。ある黒部市職員は、8月下旬に松木魚津市助役が宮下滑川市助役に合併に関する情報交換を申し入れたことに「2市3町で研究会をやったのに、事前に知らせるのが筋。魚津市の本音は何なんだ」と不快感をあらわにした。
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| うおづ女性の会連絡会との合併懇談会。石川魚津市長は2市3町を基本にする考えをあらためて示した=同市役所 |
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魚津市民が滑川市を合併相手と意識するのは、滑川市に工場を移転した企業や引っ越しした住民が多く、親近感を持っているためだけでない。北陸新幹線・新黒部駅(仮称)の高架橋工事が始まった黒部市への対抗意識も大きい。「2市3町で合併すれば、中心は新幹線駅のある黒部」「地理的にも市庁舎は黒部に移ってしまう」と、危機感を口にする市民は少なくない。
魚津市と1市3町のぎくしゃくした関係もある。介護保険事業はモデルケースとして魚津市が1年先行実施した後、1市3町が別に介護保険組合をつくった。魚津市は「誘ったが、加わってもらえなかった」、1市3町は「入ろうとしたのに断られた」と、受け止め方が食い違う。来年4月開局に向けて進む1市3町のケーブルテレビ(CATV)整備も、ヘッドエンドの位置が当初計画の魚津市から入善町に変更されたことに「また魚津市外し」と憤る魚津市議もいる。
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| 迫られる二者択一 |
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石川市長は今月2日に荻野黒部市長、4日に中屋滑川市長を訪ね、滑川を視野に入れる考えを伝えた。富山市からも声を掛けられている滑川市にとって、2市ならまだしも3市3町は魚津市の都合としか映らず、中屋滑川市長は「3市3町は現実的でない」と否定する。
石川市長は今月中旬までの各種団体からの意見聴取を終えた後、合併の是非や枠組みについて、住民アンケートを行い、12月市議会前に方向性を出したいという。市議会では、滑川市との2市合併論が大きくなっている。3市3町が現実的でない以上、石川市長は2市3町か2市かの180度違う選択を迫られる。
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