「機が熟さない段階で、シンポジウムを開いても実りある意見は出ない。むしろ一般参加者にきたんのない発言を期待した」
7日に合併に関する講演会を開いた上市町区長協議会の片井勝会長は、開会あいさつでこう述べた。事務局を務めた町は当初、農業、商工業や女性団体などの代表を招くシンポジウムを検討したが、同協議会が異を唱えた。
県内で自治体が住民説明会を予定していないのは上市町と舟橋村だけ。上市町では今回の講演会が初めての町全体の取り組みとなった。
伊東上市町長、松田舟橋村長とも合併への慎重論を崩さない。それぞれの職員は「トップが合併に消極的な考えをもつ以上、表立って動くわけにいかない」と口をそろえる。 |
| 6パターン示す |
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合併論議が低調とされる中新川郡では、立山町の動きが目立ってきた。一部住民が県内初の住民発議制度を利用し、富山市との法定合併協議会設置を求めた一方で、町は語る会を開き、6つの合併パターンを示している。
大辻町長は「合併は将来ビジョンを考えるいい機会」と問題提起し、住民は「合併に反対」「避けられないなら、歴史や文化の似た自治体」「富山広域圏での合併」などさまざまな意見を挙げる。地区ごとに思惑が異なり、集約は難しい状況だ。
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| 上市区長協議会が開いた講演会は、約250人の参加者でいっぱいになった=同町、カミール |
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| 9日の町議会市町村合併調査研究特別委では、さらに舟橋村との1対1の合併案も浮上。「16年3月までに合併すれば、ぎりぎり3万人を超え、市に昇格できる」と町議は色めき立ち、近隣に目を向けた議員レベルの働き掛けを求める声が相次いだ。「行財政をスリム化し、単独路線を模索したい」との語る会当初の姿勢は揺らぎ始めている。 |
| 舟橋は単独に自信 |
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舟橋村議会は先月22日に初めて合併に関する勉強会を行った。吉田清議長は「遅まきながら、住民に的確に説明するため」と開催理由を説明するが、合併を支援する県への配慮もあるとの見方が強い。勉強会で多くの村議から出たのは、やはり合併への反対論だった。
舟橋村は、昭和の合併で上条、三郷、新川、相ノ木との農村合併を見送り、32年に知事勧告のあった立山町との合併にも首を縦に振らなかった。
その後、三郷や上条は、水橋町を経て、昭和41年に富山市に編入されたが、開発が進まなかった。一方、単独路線を歩んだ舟橋村は、農地保全の市街化調整区域から除外され、平成元年からの継続的な宅地開発で、県内で最も人口増加率の高い自治体に生まれ変わった。
金森村助役は「合併するしない、いずれにせよ、その理由や将来像を明確に描かないと、将来の成功は見込めない」と話す。昭和の合併にくみせず、成功を収めた自信は、今も多くの村民の口をついて出る。 |