出席した議員は、配られたアンケート結果を食い入るように見つめた。10日開かれた福岡町議会の全員協議会。8月に町民に行った合併に関する調査結果が発表された。
「福岡、小矢部、高岡の2市1町による合併の実現について探る必要がある」。石沢福岡町長は議員に向かって呼び掛けた。町民の高岡志向と、3つ以上の合併を望む声を勘案した新しいパターンだ。9月町議会では早速、最大会派のFUKUOKA政友クラブが「全面的に協力する」と賛成した。
高岡市にとって、他の首長が同市との合併を視野に入れた公式発言をしたのは初めて。高岡、射水広域圏で中核市を目指す考えに変わりはないが、佐藤高岡市長は「大変ありがたく、心強く受け止めている」と喜んだ。 |
| 砺波、高岡両にらみ |
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福岡町のアンケート結果を見て、小矢部市の幹部はつぶやいた。「小矢部との合併を望む声が、こんなに少ないとは思わなかった」
合併協議をめぐり、小矢部市と福岡町は共同歩調をとってきた。砺波地方の市町村合併協議会準備会に両市町の助役はそろって参加。一方で高岡市が呼び掛けた会議にも両助役は出席した。
高岡広域圏に属しながらも、介護保険などは砺波地方の一員として共同で運営。高岡、砺波双方とのかかわりが深く、合併もあらゆるパターンを模索し“両にらみ”を続けてきた。
しかし「一体どちらにつくのか」と、不快感を示す砺波地方の首長がいたのも事実。そこで浮上したのが、小矢部と福岡の1対1の合併だ。
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| 福岡、小矢部、高岡の2市1町での合併案が示された福岡町議会全員協議会=今月10日 |
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とりあえず隣接する小矢部、福岡で合併する。顔の見える相手同士でまちづくりのプランを考える。再び合併の機運が高まれば、砺波か高岡か検討する「2段階合併」もあり得る。そんな考えが大家小矢部市長、石沢福岡町長にはあるようだ。
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| 見えぬ議論の行方 |
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石沢町長が高岡市を入れた2市1町の新パターンを提示したことは事実上、砺波との合併を捨てることを意味する。
だが小矢部市は、福岡に比べ、砺波志向がかなり強い。小矢部青年会議所の市民アンケートでは、合併の相手先は砺波市が22パーセントで最多だった。砺波という選択肢は簡単には切れない。大家小矢部市長が市議会本会議で、2市1町による合併の言及を避けたのも、その表れといえる。
「ボールは小矢部にある」と石沢町長。福岡町議会では「小矢部との1対1なら合併しない方が良い」との声も出てきた。さまざまな思惑が交錯する中、議論は枠組みをめぐって熱く具体論に突入する。
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=おわり |