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「新刊を500冊程度しか購入しないような図書館では、見向きもされない」。辻沢さんの助言を受けて図書館づくりは進み、「下足は脱ぐことにしよう。リラックスするには床暖房がいいなあ」と言う村長の意向も反映された。辻沢さんを館長に迎えて平成10年に開設した図書館は、蔵書3万8千冊、年間の新刊購入4千冊。1人当たりの図書費は2,350円に上り、県内市町村の平均とはケタが一つ違う。
村民の図書カード登録率は高い地区で7割を超え、平均56パーセントが利用。辻沢さんは「この村は小さな小学校区に、1つの図書館があるようなもの。子どもやお年寄りが歩いて通える距離にあるのが利いている」と言う。
対照的なのが人口17万人を抱える高岡市だ。市立の図書館は4つあるが、市全体の登録率は8.5パーセント。図書館から離れた地区で、軒並み登録率は下がっている。
松田村長は昨年末、富山市などとの合併に加わらず、単独を貫く方針を表明した。「小さな村だが、住民に近い行政だからこそ必要な施策を効果的に打ち出せる」。住民が本当に求めるサービスを優先して行うことが、最も無駄がなく効率的という考えだった。
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