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■なぜ、国や自治体は財政危機を招いたのか。
ダムの問題は典型的です。仮に県の単独事業で100億円のダムを造るとすれば、国が半額負担し、県は50億円を出費するだけですむ。しかも、その大半を借金でまかない、借金の7割近くは国が面倒をみます。県は15パーセントほどの金を出すだけでダムを造れる。ここから理屈が逆転してしまう。
みんな本当はダムなんかいらない。「工事」が必要だと思っている。15億円も出せば100億円のダムができるんだから、やめると損をするような気持ちになる。ハコモノもそうです。
公共事業の問題には、大から小まで「どうせ国の金」という発想が働いています。逆に本当の意味で分権が進み、自分たちで出した財源を大切に思うようになれば、ダムを造ろうなどと考えるはずがない。
■台所事情が悪くなったのは、無駄を積み重ねた結果ということか。
そうです。今の合併は財政がどんどん苦しくなるから進めよと、変な話になっています。最初からねじれた構造に、いくつものねじれが重なり、平成の合併が進められているように思えますね。
地方分権は中途半端なままです。補助金行政で国から都道府県へ、都道府県から市町村へと下りていくシステムが続き、分権になっていません。それをまず見直すべきでしょう。ごみや水道、火葬場など1つの自治体でできないことがあるなら広域で連携すればいい。この2つを徹底的にやるべきだと思います。
■国は地方分権を進めるうえで「三位一体」の改革を唱えている。
地方交付税の見直し、補助金の廃止、税財源移譲と中身は本当にいい。しかし、進み方がいかにも遅い。小泉純一郎首相には官僚の抵抗を廃して頑張ってもらいたい。そうでなければ、今の合併は死んでしまいます。
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