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伊賀盆地には、上野市や伊賀町など7つの市町村があり、名張市を除く6市町村で合併協議を進める。大阪、名古屋の2大都市とは山で隔てられているが、車で1時間の距離。首都機能移転の候補地にも挙がっている。
上野市など伊賀地方の任意協議会が、ほかの協議会と大きく異なるのは、新市の理念や基本方針をまとめる「新市将来構想策定委員会」を民間人に限ったことだ。44人の公募枠に83人が名乗りを上げ、論文選考でメンバーを決めた。民間人だけを委員にしたのには理由がある。
任意協議会事務局の計画グループリーダー、前川浩也さんは「伊賀は、民間団体の活動がものすごく活発なんですよ」と切り出した。低い山に囲まれた盆地で暮らす伊賀の住民たちには独立独歩の気風が育ち、自ら「伊賀びと」と呼ぶ。「地域のことは地域で」という意識が強く、福祉など公共的な活動をするNPO(民間非営利団体)は、法人格のない団体を含め400近くもある。NPOの事務局を請け負う全国初の「NPOのためのNPO」があるほどだ。
住民たちでつくる委員会が、力を入れた構想の1つに、新市をいくつかの地域に分けて自治活動を行う「住民自治協議会」がある。政府の地方制度調査会が検討している「地域内分権」を先取りした動きといえる。
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