枠組みで揺れ続けた小杉町。住民アンケートの結果を受け、昨年8月に土井由三町長が出した方針は射水郡4町村の合併だった。だが、周辺自治体や住民から、新湊市を含む広域圏5市町村合併の働き掛けが強まった。
5市町村での合併協議に入るか否かを問う「住民投票」があったのは、2月16日だった。「賛成」8,454票、「反対」7,984票。差がわずかとはいえ、結果は尊重しなければならない−。3月議会では、協議への参加を「全会一致」で可決した。
ある現職候補は、住民投票の前に議論を尽くせなかったと、後悔している。「態度がはっきりしない議員がいた。黙ったままの者もいる。それがケーブルテレビで流れ、住民から『議会ちゃ、この程度か』とおしかりを受けてね」。住民に判断をゆだねる直接民主主義も大切だと感じるが、苦い思いはぬぐい切れない。
町は合併協議へと走り出した。広域圏合併の推進を掲げる候補の1人は「反対する人が当選すれば、流れが変わることもある」と危機感を抱き、合併のメリットを強調する。一方、4町村での合併や単独町制を主張してきた現職は「あくまで話し合いに参加するだけ。納得のいく協議が行われるか、厳しい目を向けていく」「協議の情報公開が大切だ」と訴える。
だが論点は、真っ向からぶつかり合う構図になりにくい。あえて合併を口にしないという候補は「民意が二分された事実を意識しないわけにいかない」と打ち明けた。
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