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庁舎新築の計画は、図書恒遠前村長の時代に持ち上がり、平成2年から建設基金を積み立て始めた。翌年就任した中村村長は「君が新庁舎を建ててくれ」と託されていた。現在の役場は、村中心部の下梨地区にある。築50年で、15年ほど前に改修しただけ。庁舎内は手狭だ。毎年こつこつと基金をため続けた。
しかし、計画は難航した。村は急傾斜の谷に挟まれて平地に乏しく、思うように用地が決まらなかった。8年ごろ、2つの小学校の統合問題が浮上。村はこれをきっかけに、役場と統合小の新築に乗り出そうとした。
新庁舎を村中心部の下梨小跡地に建て、役場から3キロ離れた東中江小を建て替えて統合小にすることが10年、議会で決まった。だが村民から「通学を考えれば、学校は中心部にほしい」と反対された。直後の選挙で議員の半数が交代し、計画は白紙に。結局、旧下梨小が現在の平小になり、旧東中江小は、そば打ちなどの体験施設に改修されることになった。
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