「合併は10年、20年の間に風化して忘れられるでしょうが、今この際、山間部の生活改善を強く訴えないと、永く住んでいく者にとっては後悔を残すと思います」
「町や議員が考えるのではなく、われわれ一般町民が考え、行動を起こさなければ駄目だ」−。
大山町自治振興会連合会が4月に創刊し、町民に配った「合併問題かわら版」第1号に、こんな文章が寄せられていた。
大山町は、富山市など他の6市町村と合併して40万人規模の新市を目指す。期日はあと2年。かわら版は、連合会の「活気あるまちづくり委員会」が、町民の一番の関心事をタイムリーに伝えようと発行した。
「人から押しつけられた合併でなく、みんなで考えていこうと…。そうでなければ発展はありません」。連合会長の山岸昭文さん(64)=大山町東福沢=は、A4版12ページの冊子をそっと広げ、発行の狙いを語った。
第1号には合併に描く夢から、国や地方が抱える財政問題への不安、反対論まで、さまざまな意見を載せた。町内7つの自治振興会で集めた住民たちの生の声だ。合併で周辺地域になる住民の心情や、衰退していく地域コミュニティーへの郷愁をつづった文章もある。
「かわら版を2号、3号と続け、住民に情報を送っていきたい」。そう力を込める山岸さんも、合併後の自治振興会のあり方を考えると、不安がよぎるという。
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