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黒部市議選 合併後の定数削減にらみ激戦 2003.01.22

 26日投票の黒部市議選は、前回の無投票から一転、定数4人オーバーの24人が激しい選挙戦を繰り広げている。荻野市長、市議会とも合併推進の方針を打ち出しており、合併後をにらんだ生き残りの集票合戦がささやかれ、これまでの市議選と異なる厳しさも加わった。合併の枠組みが固まっていないため、各候補者は肝心の新市の姿を語れず、もどかしさも募らせる。

「当選だけじゃダメ」 各陣営、集票に躍起

 市町村合併が進めば、議員数は削減される。魚津市も含めた新川広域圏2市3町の合併を想定した場合、すべて合わせた議員定数は現行の92人から34人(法定数)になる。合併前の議員を2年間在任させる措置など特例制度もあるが、いずれ大幅に減る。人口比の単純計算では34人中、黒部から9人。今の半数に満たない。

 ある現職陣営は「当選するだけではだめ。いかに票数を伸ばすかだ」と話す。合併後の選挙は同じ地区の議員の共倒れを防ぐため、地区から出す議員数を絞る可能性がある。「その選考は今回の得票数がものを言う。相手には負けられない」と陣営幹部。有力現職の中には地区トップの座を狙うため、従来と異なり、地区外へも精力的に支持を訴える陣営もある。

 合併による議員数削減が予想されるにもかかわらず、今回の市議選には新人が4人出馬した。各地区や政党の思惑に加え「無競争にしてはならない」との思いが強い。

 前回選挙は告示直前まで候補者が定員に達しなかった。県内の市議選初の無投票となり「地方自治の危機」などと批判された。新人候補は「合併を控えた時期だからこそ無競争ではだめだ。合併後も議員を続ける意気込みでやる」と語る。

「新市」枠組み見えぬまま

 合併に明確に反対する候補者はおらず、保守系現職候補は個人演説会で「住民の幸せを考え、合併を進めるべきだ」と熱弁を振るう。合併は目前に迫った市政最大の課題との認識だが、具体的な枠組みやサービス水準の話には入れず、争点にもできない。ベテラン候補は「任意協議会でもできていれば、少しは新市の姿を話せるし、有権者からも反応があるだろうけど…」と残念がる。

 黒部市議会は昨年12月、全会一致で2市3町による任意合併協議会を早期に設立するよう市長に求めた。黒部、入善、朝日、宇奈月の各首長は魚津を含めた2市3町の合併を基本としているが、魚津市は滑川市との合併協議を優先している。2市3町か、1市3町か。枠組み決定は市議戦後にヤマ場を迎える。

選挙カーから手を振り、支持を求める運動員
雪がちらつく中、選挙カーから手を振り、支持を求める運動員=黒部市三日市

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