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町・村 名前は残るかー合併・とやまの課題 連載目次 次へ

1. 南砺市 2003.11.07
 市町村合併によって、長年慣れ親しんだ町村名が残るのか消えるのかは、住民にとって最大関心事のひとつだ。地域や年齢層によっても考え方は違うだろう。合併を控えた県内各地で住民の声を拾った。
「村」に愛着・誇り 「意識変える好機」の声も
 紅葉が山肌を覆い、大勢の観光客でにぎわう五箇山。「何をするにも平という名前でやってきた。伝統があるし、愛着もあるねぇ」と平村の60代の女性。利賀村の30代男性も「幼いころは村のイメージが恥ずかしかったこともあるが、利賀の名前が全国に広まった今の子どもたちは、村に誇りを持っている」と村名への思いを口にした。

 城端、井波、福野、福光の4町と平、上平、利賀、井口の4村は、来年11月1日の南砺市発足に向けて協議を進めている。合併後の町名・字名の取り扱いについては、8月の砺波地域市町村合併協議会(会長・清都井波町長)第5回会合で方針を提案した。

合併後の地名の取り扱いが提案された第5回合併協議会
合併後の地名の取り扱いが提案された第5回合併協議会=8月2日、井波町の「いなみ木彫りの里創遊館

 それによると、基本的に字名は従来通り残し、異なる町村に同じか似た名前がある場合には町村名を字名の前に付ける。例えば井波、福野の両町にまたがる「軸屋」は合併後「井波軸屋」「福野軸屋」とする方式だ。

 字名が重複しない大半のケースについては、現在の町村名を残す場合と残さない場合に想定される影響を提示している。残す利点として「違和感がない」、残さないメリットでは「新市の一体感が早くつくられる」などを挙げ、判断は各町村に任せた。

 これまでのところ、「井波町井波」「井口村井口」など、中心部に町村名と同じ字名があり合併後も町村名が継承される4町と井口村は基本的に町村名は残さない方向。平、上平両村も、行政センターや学校に村名が残ることから基本姿勢は五町村と同じだ。利賀村は村名を残す方針でいる。

 村名に愛着を表す声がある一方、若い世代は全般的に、思い入れは強くない。むしろ村という小さな枠組みから抜け出せることを喜ぶ住民がいるのも事実。つまり村名が消えることを新たな一歩と前向きにとらえる意見だ。

 上平村の40代女性は「新しい市の一員として自分たちも生まれ変わった方がいいと思う。村にとって現状のままでいいとは思えない。意識を変えて前進したい」と、村意識を脱ぎ捨てるチャンスととらえる。

 方針提案から3カ月。8町村は、あす8日の合併協議会でこの課題を協議する。


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