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町・村 名前は残るかー合併・とやまの課題 連載目次 前へ 次へ

2. 庄川町 2003.11.08
 9月2日、庄川町の庄川ふれあいセンターで開かれた5回目の砺波市・庄川町合併協議会。会長の藤森庄川町長が「ご異議ございませんか」と尋ねた。「異議なし」。委員から質問はなく、地名の協議項目はすんなりと決定。合併後も「庄川町」の地名が残ることになった。大半の町民の思いが反映された結果だった。

 同町の40代の女性は「住所は長くなるけど、観光地としてのイメージを引き続き持ってもらえる」と歓迎している。

 協議会の決定は、砺波市に118、庄川町に19ある大字をすべて残し、現在の庄川町の大字の前に「庄川町」を付けるという内容だ。例えば「庄川町青島」は「砺波市庄川町青島」となる。両市町でただひとつ同じ字名の「三谷」も、隣接地だが「砺波市三谷」「砺波市庄川町三谷」と区別されることになる。

7割が「残したい」 町民アンケートを尊重

 庄川町は4月、町内2,104の全世帯にアンケートした。81.1パーセントにあたる1708世帯から回答があり、「砺波市庄川町○○」を選んだ世帯が52パーセント、「砺波市○○」が30パーセント、「砺波市庄川○○」が18パーセント。約7割が「庄川」の地名を残したいと考えていることが明らかになった。

 地名の協議項目は、8月11日に砺波市役所で開かれた第4回の協議会で提案された。このときまでに両市町の職員による分科会、専門部会、幹事会が開かれ、話し合いが積み重ねられていた。分科会、専門部会では「『庄川町』を付けなくてもいいのではないか」との意見もあったが、並行して行われていた町のアンケートの結果を分科会、専門部会でも尊重し、大字の前に「庄川町」を付ける案となった。

庄川木工まつりで制作に励む庄川木工協同組合員
庄川木工まつりで制作に励む庄川木工協同組合員。町名は特産品のブランドの基盤でもある=庄川町の水記念公園

 庄川町では9日まで、伝統的工芸品月間国民会議全国大会のサテライト会場として「庄川木工まつり」が開かれている。庄川挽物生地(ひきものきじ)は伝統的工芸品に指定されている特産品だ。会場の水記念公園で庄川木工協同組合の尾松満男理事長は「ブランド名の基盤となる『庄川』の名が残ったことは良かった。今後はわれわれも新しい砺波市の同じ住民という意識をしっかり持ち、市民全体に支えてもらえるよう頑張りたい」と表情を引き締めた。


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