ノーベル化学賞に田中氏(富山市出身) 目次へ >>ホームへ
富山の若者よ続け 東北大前総長・西澤氏が県民にエール 2002.10.11
 会見で「尊敬する研究者は?」と聞かれた田中さんが、真っ先に名前を挙げたのは、母校・東北大の前総長で、現在は岩手県立大学長を務める西澤潤一氏。今夏、立山一帯で行われた「第1回高校生国際サマースクールIN立山・黒部・有峰」に特別講師として参加し、富山の高校生へ「世界に貢献してほしい」と呼び掛けた西澤氏は、「東北大から初めての快挙。とてもうれしく思っている」と喜びを語った。

 平成8年まで東北大総長を務めた西澤氏は、「ミスター半導体」として知られ、自らも毎年ノーベル賞候補に上がっている。「東北大は地方にありPR下手だが、半導体など独創性の高い業績を残してきた。(ノーベル賞が)今まで出なかったのが不思議なくらい」と言う。

 田中さんが東北大工学部電気工学科の学生時代、西澤氏は同科教授。「(学生時代の)田中さんのことは知らなかった」と言うが、直系の後輩にあたる。「田中さんの前にも、富山出身で東北大で素晴らしい研究をした先輩たちがいた。富山の若者にはこれからもどんどん東北大に来て充実した環境で勉強し、田中さんに続いてほしい」と話した。

「日本人への励みに」“先輩”受賞者の利根川博士 2002.10.11
 富山市の県民共生センターで開かれている脳科学の国際シンポジウムに参加するため来県していたノーベル賞受賞者の利根川進博士=大沢野町名誉町民=は10日、富山市出身の田中耕一さんのノーベル賞受賞の知らせから一夜明け「ノーベル賞の選考委員が日本人に向けて『頑張れ』というメッセージを贈っているようにも思える」と、あらためて県人初の快挙を喜んだ。

 43歳での受賞については「ぼくらだけでなく、若い研究者にも大きな刺激になる」とした上で「あえて言うなら、勝ってかぶとの緒をしめよ、ということだ。日本の研究体制は大学の改革や資金の分配方法など、多くの課題を抱えている。改革を進めて環境を整えれば、20代、30代の独創的な研究者がもっと増えるはず」と話した。
利根川博士
「田中さんの受賞は僕にとってもいい刺激になる」と語る利根川博士=富山市の県民共生センター横の親水広場

「県民に夢と希望」 中沖知事が実家訪れ祝福 2002.10.11
 田中耕一さんのノーベル化学賞決定を受け、中沖知事は10日、富山市新川原町にある田中さんの実家を訪ね、受賞を祝った。

 細入村、八尾町でのまちまわりを終えて駆け付けた知事は、出迎えた母の春江さん(77)と兄の雅之さん(51)ら家族に「43歳の若さで世界最高の栄誉。県民に大きな夢と希望を与えてくれた。心からお祝いを申し上げます」と祝福し、深々と頭を下げた。

 折よく訪れた田中さんの妻、裕子さん(37)にも「県に多大な貢献をされた。体を大事にして、さらにこれからもご活躍ください」とお祝いの言葉を述べた。

 知事は、13日に京都市内で開かれる近畿富山県人会総会に田中さんを招き、直接お祝い金を手渡す考えがあることを示し、あらためて地元で盛大な祝賀会を開きたいとした。
中沖知事の激励を受ける妻・裕子さん
中沖知事から激励される田中さんの妻、裕子さん=富山市新川原町

森市長も花束贈りお祝い 2002.10.11
 田中耕一さんのノーベル化学賞決定を受け、森富山市長は10日、同市新川原町にある田中氏の実家を訪ね、受賞を祝福した。

 市長は応対した母の春江さん(77)、兄の雅之さん(51)に花束を手渡し、「田中さんは市の誇り。企業の現場で働く人の仕事が高く評価された点も素晴らしい。母校の八人町小は児童が減っているが、先輩の偉業は大きな励みになる」とお祝いを述べた。

母、春江さんに花束を渡す森市長
田中さんの母、春江さんに花束を渡す森富山市長=富山市新川原町


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