矢嶋社長は同日朝、役員と田中さんの今後について協議した。田中さんが受賞直後から「出世や待遇などは考えず、今の研究を続けたい」と希望していることから、矢嶋社長は「着実に研究結果が出るよう、役職はフェローとした」と、研究者としての立場を最優先した処遇を決断した。
研究フェローシップは昨年4月に制度化。フェローは階級では執行役員と同じだが、直接経営には携わらず、研究に専念できるポストという。同社では2人目。執行役員と同じ待遇だが「いきなりでは責任が重すぎる」と田中さんから申し出があり、給与を含む待遇については未定。矢嶋社長に一任する。
受賞報奨金について「社長特別賞は最高100万円だが、今回はその10倍にしたい」と言明。初めて聞かされたという田中さんは天を仰ぎ、額の大きさに驚いた様子。戸惑いながらも「責任が重すぎるが、フェローは自由に研究できると聞く。何らかの形で人の健康に役立つよう、幅広く(新研究所の)利点を生かしたい」と抱負を述べた。 |
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| 矢嶋社長(左)とともに会見し、今後の研究について語る田中さん=京都市の島津製作所本社 |
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